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【編入体験記】筑波大学 理工学群 工学システム学類 (学力編)

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 筑波大学の理工学群工学システム学類(工シス)の編入学試験に合格しましたので、その様子を体験記にしました。この記事は学力試験についてです。

 面接編はこちらからどうぞ。

lucky-one.hatenablog.com

志望動機

  • 医用生体工学の研究室が多かったから
  • サイバニクス研究室に興味があったから
  • 広い分野の工学を学べるから

試験の傾向

試験内容

  • 数学
  • 物理
  • 英語
  • 面接

数学

 数学と物理を1つのテストで同時に解く形式です。時間は合わせて150分間です。

 数学の出題範囲は、解析学微積分、微分方程式複素関数)と線形代数です。

 

 大問が2つあり、大問1は解析学で、微積分、微分方程式複素関数からランダムに2-3問出題されます。複素関数についてはたまにしか出題されませんが、他の範囲に比べ簡単な印象で、点の取りどころでもあるのでしっかり対策しておきましょう。

 微積分は年によって難易度はまちまちで、ある年の過去問は参考書を見ても解けませんでした。(私の能力が低いだけかもしれませんが、、、、)

 

 大問2は線形代数で、固有値とベクトル空間の問題が多い傾向にあると思います。

 ベクトル空間は授業で習っていないこともあり、できれば出てほしくないと思っていました。

 

解析学線形代数高専では習わないような範囲もバンバン出てきます。

高専の復習をなるべく早めに終わらせて、習ってない範囲の補充にどれだけ時間をかけられるかが鍵になると思います。

物理

  物理の出題範囲は、力学と電磁気学です。

 

 大問が2つあり、大問1が力学で大問2が電磁気学という構成です。どちらもかなり応用問題という印象です。物理に関しては、さまざまな問題に慣れておくということが重要だと思います。

 

 私は「弱点克服大学生の初等力学」と「電磁気学演習」の2冊で勉強をしていました。筑波の物理はこの2つを完璧にしておけばかなりいい点数を取れると思います。

 今年もこれらの参考書の類題(+α)が出題されました。

 

 使用した参考書をまとめた記事も書いていますのでこちらもぜひご覧ください。

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英語

 TOEICのスコアを提出します。

 おそらく工シスは730点が満点だと思います。

 スコア表は当日持参で直前まで点数を伸ばそうと思えば可能ですが、数学物理の勉強に集中するためにもTOEICの勉強はなるべく4年次の間に終わらせておくといいと思います。

面接

一人あたり10分程度の面接試験があります。

試験までの流れ

前泊

試験会場の下見をしてから、つくば駅近くのホテルに宿泊しました。

 

前日の夕方に校内の掲示板にお知らせ等が掲示されるので、必ず下見しておくことをおすすめします。

ここで受験番号の一覧を確認をできるので、大体の倍率を把握できます。工学システム学類の受験者は60人程度でした。正直ビビりました。

 

駅の近くにあったラーメン屋で夕飯を済ませ、ホテルで早めに寝ました。

当日

前日にコンビニで買っておいた朝食をホテルの部屋で済ませ、つくば駅のバスターミナルから筑波大学行きのバスに乗りました。

 

バス乗り場は6番と覚えておきましょう。(変わっていたらすみません、、)

心配な方は前日に下見をしておきましょう。

 

工学システム学類を受験する人は「第三エリア前」で降りました。

バスを降りると試験会場までの案内の看板があったのでそれの従って歩けば大丈夫でした。

 

会場についてからは指定された席に座り試験を受けました。

R4の試験内容

詳しくは筑波大学のホームページに過去問があるので、そちらを見てください。

大問1(数学1)

(1)複素関数の変換をして、r^2を求める問題

(2)陰関数の極値を求める問題

(3)普通の定積分

 

(1)は見たことがない問題だったのでテンパって解けませんでした。

ホテルに帰ってから冷静にやれば解けたので超難しい応用問題というわけではありませんでした。

複素関数が出るなら留数定理だろって勝手に思っていたのですが、複素関数の基礎的な部分も今回出題されたので、満遍なく対策しておいた方がいいかもしれません。

 

(2)は対策済みだったので完答できました。

過去にも何度も陰関数の問題は出題されているのでしっかり対策しておきましょう。

 

(3)は普通の定積分だったので完答できました。

nが入ってきて少し面倒でしたが、ここはみんなできてあまり差がつかない問題だったと思います。

 

でき:7〜8割

大問2(数学2)

よくある固有値問題で完答できました。

過去問では線形代数の範囲は激ムズな問題ばっかだったので、今年は簡単でラッキーでした。

 

具体的には、

二次曲線を行列で表す。

行列の固有値固有ベクトルを求める。

対角化する行列を求める。

座標変換する。

二次曲線の概形を描く。

 

という流れで、途中でミスさえなければできる問題でした。

見直しもしたので間違いないと思います。

 

でき:10割

大問3(物理1)

剛体円盤が段差を上がる問題でした。「大学生の初等力学」で類題をやっていたのにど忘れしてしまい、ボロボロでした。

 

具体的には、慣性モーメントを求めて、運動方程式を立てて、円盤が上りきるための速度の条件を求めるという問題でした。

 

前半の慣性モーメントと運動方程式を求める部分はなんとかできていたと思います。

 

でき:5割

大問4(物理2)

誘電体の問題でした。正直問題も何言ってるかわからなくて全然できませんでした。

ほんとに知らない範囲で問題の説明ができないので、過去問を見てもらえればと思います。すみません。

後で「電磁気学演習」を見返すと自分が飛ばしていた範囲でした。完全に自分の失態ですね。

 

最初の電場を求める部分だけできたのと、わからないなりに解答欄は埋めたので多少は点数はもらえてるのではないかと思います。

 

でき:3割

英語

TOEIC720点で提出しました。

スコアシートは当日回収されました。

最低でも600点はあった方がいいと思います。700点超えていればかなり有利になると思います。

 

でき:9割

面接

自分なりに良くできたと思います。

詳しく何を聞かれたか知りたい方はこちらの記事を参考にして下さい。

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合否

合格でした。

物理がボロボロだったので正直落ちたと思っていました。

合格点は7割という噂でしたが、テストの自己採点では6.5割ぐらいだったので、TOIECと面接が効いてくれたのかもしません。

本当によかった。

アドバイス

合格できましたが、筑波大学編入試験はすごく難しいです。

傾向も全然読めません。

私も誘電体は出ないだろって思って勉強していなかったら痛い目にあいました。

旧帝大を受けるぐらいの気持ちで気合を入れた方がいいと思います。

この記事が皆さんの参考に少しでもなれば幸いです。

 

他の大学の体験記もぜひご覧ください。

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