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【トビタテ】「イノベーター」vs「ダイバーシティ」どっちで出す?合格率を分ける「ベクトルの違い」とは

【トビタテ】「イノベーター」vs「ダイバーシティ」どっちで出す?合格率を分ける「ベクトルの違い」とは

筆者について:
トビタテ!留学JAPAN 16期「イノベーターコース」採択者です。
「起業家ではないけれど、イノベーターで出していいのか?」「ダイバーシティの方が受かりやすいのでは?」と悩み抜いた末に、戦略的にイノベーターを選び合格しました。その判断基準をシェアします。

「STEAM(技術)」ではないけれど、何か面白いことをやりたい。
そんな学生が最後に迷うのが、「イノベーターコース」ダイバーシティコース」の2択です。

一見すると「どちらでも出せる計画」に見えるかもしれませんが、審査員が求めている「情熱のベクトル(方向性)」は真逆です。
ここを間違えると、「良い計画なのに、コースの趣旨とズレている」として落とされてしまいます。

1. 「破壊」か「融合」か? コースの本質を知る

公式サイトの言葉は抽象的ですが、合格者の傾向から分析すると、両者の違いは以下のように定義できます。

⚡️ イノベーターコースの本質:【縦のベクトル】

キーワードは「変革(Change)」「突破(Breakthrough)」です。
既存のシステムや常識に対して、「これっておかしくない?」「もっとこうあるべきだ!」と縦に突き破ろうとするエネルギーが求められます。
必ずしも起業である必要はありませんが、「現状を変える(0→1)」という意志が必要です。

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🌈 ダイバーシティコースの本質:【横のベクトル】

キーワードは「受容(Acceptance)」「架け橋(Bridge)」です。
異なる価値観、文化、コミュニティの間に入り、横に手を広げて繋がろうとするエネルギーが求められます。
「マイノリティの支援」「日本文化の発信」「スポーツを通じた交流」など、「共感と調和」が重視されます。

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2. 徹底比較!審査員は何を見ている?

あなたの計画書を、審査員はどのメガネを掛けて見るのでしょうか。

 
比較項目 ⚡️ イノベーター 🌈 ダイバーシティ
評価軸 「独自性・将来性」
誰もやっていないか?
未来を変える種か?
「共感性・社会性」
周囲を巻き込めるか?
視野が広いか?
ライバル 変人(褒め言葉)が多い。
倍率は比較的低め
猛者が集まる。
倍率は常にトップクラス
(激戦区)
実績資料 提出可
(過去の作品等)
提出不可
向いている人 我が道を行くタイプ
尖ったオタク
コミュ力が高いタイプ
バランサー

3. 迷った時の「診断チャート」

「どっちも当てはまる気がする…」という人は、以下の基準で選んでみてください。

Q. あなたの計画の「最終ゴール」は?

A. 「新しい仕組み」を作りたい
➡ 【イノベーターコース】

「不便なシステムを変えたい」「新しいサービスを作りたい」「前例のないイベントをやりたい」。
既存のレールから外れることを恐れず、「変化」を起こそうとしているならイノベーターです。
※「実績資料(ポートフォリオ)」が出せるので、過去に何か作った経験がある人はこちらが圧倒的に有利です。


B. 「相互理解」を深めたい
➡ 【ダイバーシティコース】

貧困層の暮らしを知りたい」「アートで心を通わせたい」「日本の良さを伝えたい」。
人々の間に入り、「理解」「つながり」を生み出そうとしているならダイバーシティです。
※激戦区なので、「なぜあなたなのか(原体験)」というストーリーの強度がかなり求められます。

4. 【裏技】あえて「イノベーター」を狙う戦略

ダイバーシティコースは「何でもあり」ゆえに、非常に倍率が高くなります(例年3〜5倍以上)。
そこで、本来ならダイバーシティ的な内容でも、書き方を工夫してイノベーターで出す(倍率の低い海で戦う)という戦略があります。

変換のテクニック

例えば「途上国で教育支援ボランティアをする」という計画の場合。

  • ダイバーシティ的アプローチ:
    「現地の子供達と触れ合い、教育の現状を肌で感じ、心の架け橋になる。」
    (共感・交流メイン)
  • イノベーター的アプローチ:
    「現地の教育システムの問題点を分析し、新しい教育モデル(教材や仕組み)を考案して、現地でトライアル導入する。」
    (課題解決・仕組み作りメイン)

このように、単なる「交流・体験」で終わらせず、「新しい仕組みの提案」まで踏み込むことで、イノベーターコースの土俵に乗せることができます。
実績資料が出せる分、こちらの方が自分の強みをアピールしやすい場合も多いです。

まとめ:自分の「武器」は何か?

コース選びは、「自分が何をしたいか」だけでなく、「自分の武器(実績やキャラ)が一番高く評価される場所はどこか」という視点で選ぶことが重要です。

  • 「実績・成果物」があるなら、イノベーターで殴り込みをかける。
  • 人間力・ストーリー」に自信があるなら、ダイバーシティで真っ向勝負する。

どちらを選んでも、あなたの情熱が伝わるコースが正解です。自信を持ってエントリーしてください!

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